いつか見る青
私達の後ろにも会計の人が並んでいたので、ここで言い争いをしていては迷惑をかけると思ったのか、神崎さんはすんなりと私の申し出を受け入れた。
「では、いよいよ携帯ショップですね」
二人で車に乗り込み、神崎さんがそう言葉を発した所で、ふと腕時計を見てみたら、12:36だった。
今さらながらに気が付いたけど、会社のお昼休みって、普通は1時までだよね……。
これから携帯屋に行って何やかんややってたら、神崎さん、事務所に戻るのが大分遅くなってしまうんじゃなかろうか?
「大丈夫ですよ。15時まで時間休を取ってありますから」
私のその仕草に気付いたのか、神崎さんが先手を打って解説する。
「え?時間休?」
「ええ。就業時間内の、何時から何時まで私用で抜けますよ、という届け出です。用事はあるけど一日休むまでもない、という時に使うものですね」
ああ、そうか。
そういえばお母ちゃんも、授業参観とか三者面談とかあった時、それが済んだらまた仕事に戻ってたな。
「という事は、結局私、神崎さんにご迷惑をおかけしてしまったんですね……」
「では、いよいよ携帯ショップですね」
二人で車に乗り込み、神崎さんがそう言葉を発した所で、ふと腕時計を見てみたら、12:36だった。
今さらながらに気が付いたけど、会社のお昼休みって、普通は1時までだよね……。
これから携帯屋に行って何やかんややってたら、神崎さん、事務所に戻るのが大分遅くなってしまうんじゃなかろうか?
「大丈夫ですよ。15時まで時間休を取ってありますから」
私のその仕草に気付いたのか、神崎さんが先手を打って解説する。
「え?時間休?」
「ええ。就業時間内の、何時から何時まで私用で抜けますよ、という届け出です。用事はあるけど一日休むまでもない、という時に使うものですね」
ああ、そうか。
そういえばお母ちゃんも、授業参観とか三者面談とかあった時、それが済んだらまた仕事に戻ってたな。
「という事は、結局私、神崎さんにご迷惑をおかけしてしまったんですね……」