いつか見る青
「おかしいと思ったんですよね……」
「何がだよ?」
「ゲーム大会は確かに毎年恒例ですけど、紫さんはとりあえず付き合いでやってくれてるって感じでしたもん。自ら進んで『やろう』なんて誘って来た事ないし」
そこで未来は顔を上げ、意味ありげな眼差しを向けて来た。
「葵さんへの、当て付けでしょう?」
俺はあえて無言で次の言葉を待つ。
「紫さん、葵さんに対して、何気に冷たいですもんね」
「……何気に冷たくなんか、してねぇよ」
ここはきちんと訂正しておかなければならない。
「誰が見ても分かりやすく、はっきりと、冷たくしてんだよ」
未来は呆気に取られたような表情になった。
「当たり前だろ?アイツの母親のせいで、ウチはメチャクチャになったんだからな」
「ですけど……」
「それに未来、お前だって、まるっきり無関係って訳じゃないんだぜ?あの女は、お前の母親から婚約者を奪って、この上ない恥をかかせたんだからな」
「何がだよ?」
「ゲーム大会は確かに毎年恒例ですけど、紫さんはとりあえず付き合いでやってくれてるって感じでしたもん。自ら進んで『やろう』なんて誘って来た事ないし」
そこで未来は顔を上げ、意味ありげな眼差しを向けて来た。
「葵さんへの、当て付けでしょう?」
俺はあえて無言で次の言葉を待つ。
「紫さん、葵さんに対して、何気に冷たいですもんね」
「……何気に冷たくなんか、してねぇよ」
ここはきちんと訂正しておかなければならない。
「誰が見ても分かりやすく、はっきりと、冷たくしてんだよ」
未来は呆気に取られたような表情になった。
「当たり前だろ?アイツの母親のせいで、ウチはメチャクチャになったんだからな」
「ですけど……」
「それに未来、お前だって、まるっきり無関係って訳じゃないんだぜ?あの女は、お前の母親から婚約者を奪って、この上ない恥をかかせたんだからな」