いつか見る青
Memories4
「ハクシュン!」
リビングのソファーで、面白い人達がたくさん出ているテレビ番組を見ながら笑い転げていたぼくは、急にお鼻がムズムズして来て大きなくしゃみをしてしまった。
「あら、風邪かしら?」
隣でおさいほうをしていたお母さんが布と針をいったんテーブルの上に置き、右手でぼくのおでこに触って来る。
「熱はないみたいだけど……」
「のどが、ちょっとヒリヒリするの」
「まぁ。風邪のひき始めね。念のため、今日はお薬飲んでもう寝なさい」
「えぇ~!」
「『え~』じゃないでしょ?風邪は早めに治しておかなくちゃ。ちょうど明日がお休みで良かったわ」
「お休みだからまだ起きていたいのに……」
普段ぼくは夜の8時には寝なくちゃいけないんだけど、土曜日の夜だけはちょっとだけ夜更かししても良いという決まりだった。
だから今日もそのつもりで、ここでテレビを見ていたのに……。
「あなたがいけないのよ。4月とはいえ夕方は冷えるんだから、ちゃんと上着を羽織りなさいって言ったのに、シャツ一枚で透君達と鬼ごっこなんかしてるから」
リビングのソファーで、面白い人達がたくさん出ているテレビ番組を見ながら笑い転げていたぼくは、急にお鼻がムズムズして来て大きなくしゃみをしてしまった。
「あら、風邪かしら?」
隣でおさいほうをしていたお母さんが布と針をいったんテーブルの上に置き、右手でぼくのおでこに触って来る。
「熱はないみたいだけど……」
「のどが、ちょっとヒリヒリするの」
「まぁ。風邪のひき始めね。念のため、今日はお薬飲んでもう寝なさい」
「えぇ~!」
「『え~』じゃないでしょ?風邪は早めに治しておかなくちゃ。ちょうど明日がお休みで良かったわ」
「お休みだからまだ起きていたいのに……」
普段ぼくは夜の8時には寝なくちゃいけないんだけど、土曜日の夜だけはちょっとだけ夜更かししても良いという決まりだった。
だから今日もそのつもりで、ここでテレビを見ていたのに……。
「あなたがいけないのよ。4月とはいえ夕方は冷えるんだから、ちゃんと上着を羽織りなさいって言ったのに、シャツ一枚で透君達と鬼ごっこなんかしてるから」