いつか見る青
だから運動神経ってのは実はあまり関係ない。


なんて事を徒然と考えながらベッドに腰かけ30分くらい過ごしたあと、立ち上がり、身だしなみを整えるべく洗面所へと向かった。


あんまり早くから行動を開始すると紫さんやお客様である未来君にプレッシャーをかけちゃうかもしれないもんね。


うがいして顔を洗って髪型を整えたあと、一旦部屋に戻ってルームウェアから外に出てもおかしくない服装に着替える。


ちなみに私は着替えた後に身だしなみを整えるというのは個人的には好きじゃない。


服が濡れちゃったり抜けた髪の毛があちこち付いちゃったりして、それのチェックが面倒だし。


どうせ脱いだ後は洗濯機直行の、部屋着でいるうちに色々と済ませてしまおうという考えだった。


その方が合理的だもんね。


「おはようございます」


7時近くなり、そろそろ良い頃合いだろうと部屋を出て、階段まで歩を進めた所で背後から声をかけられた。


振り向くと、未来君がこちらに向かって歩いて来る姿が。


「あ、おはよう未来君」
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