いつか見る青
「お久しぶりです。おじさん」
未来君は改めて挨拶しながらおじいちゃんの席へと近付いた。
私も何となくそれにならい、彼と並んでおじいちゃんの横に立つ。
「ああ。久しぶりだな、未来君」
「すっかりご無沙汰してしまってすみませんでした」
「いやいや。学生なんだから、社会人とタイミングが合わないのは当たり前の話だ。高田とは、診察を頼んだり、外に飲みに出掛けたりして定期的に会っているんだがな」
【高田】と呼ばれた人が未来君の祖父にあたる人で、おじいちゃんの親友であるという事は解説されずともすぐに分かった。
ということは、未来君のご両親は母方……つまり今日子さんの姓を名乗ってるってことなのか。
そう言えば昨日の今日子さんの話で、旦那さんは婿養子って言ってたもんね。
「ええ。聞いてます。とても楽しい時間だそうで。これからも祖父のこと、よろしくお願いいたします」
中学生とは思えない立派な挨拶に度肝を抜かれたけれど、おじいちゃんは慣れているようでその事には触れずに会話を続けた。
未来君は改めて挨拶しながらおじいちゃんの席へと近付いた。
私も何となくそれにならい、彼と並んでおじいちゃんの横に立つ。
「ああ。久しぶりだな、未来君」
「すっかりご無沙汰してしまってすみませんでした」
「いやいや。学生なんだから、社会人とタイミングが合わないのは当たり前の話だ。高田とは、診察を頼んだり、外に飲みに出掛けたりして定期的に会っているんだがな」
【高田】と呼ばれた人が未来君の祖父にあたる人で、おじいちゃんの親友であるという事は解説されずともすぐに分かった。
ということは、未来君のご両親は母方……つまり今日子さんの姓を名乗ってるってことなのか。
そう言えば昨日の今日子さんの話で、旦那さんは婿養子って言ってたもんね。
「ええ。聞いてます。とても楽しい時間だそうで。これからも祖父のこと、よろしくお願いいたします」
中学生とは思えない立派な挨拶に度肝を抜かれたけれど、おじいちゃんは慣れているようでその事には触れずに会話を続けた。