俺の初恋
第二章
気持ち
あの日以来。
俺の気持ちは軽くなった。
あの女の言った言葉のおかげで。
『好きなら好きでいい。』
そうだよ。
無理に諦める必要なんかない。
そう考えたら、なんだか気持ちが軽くなった。
あの女のおかげだな。
そう思った俺は、あの女に話しかけた。
「なぁ。」
「何?」
「ありがとな。」
「は?」
あの女は、”何を言ってるんだ”とでもいうような顔をしている。
「お前のおかげで、なんか吹っ切れた。」
「あぁ、そのこと。良かったわね。」
あの女は少し微笑んだ。
あ。
笑えばいいのに。
「笑ってれば可愛いじゃん。」