お見合い学園物語
中から水色の長い髪をした、目のクリクリした、
透明の羽根の生えた、
妖精が生まれた。

「私は、ニ‐ナ宜しく…」

どこか“ムス”っとした、顔で、ちょっと真面目そうな、感じがした。

「私がこの学園を卒業する迄、管理するので」

「…よっ…宜しくねっ…」

私は、妖精に不思議な気持ちになりつつも、
伝えた」

周りの、妖精達は、
一つ一つ性格も、
形も違う、
恋愛する学校に、
妖精を生み出す必要が、
何かはまだ、
知らないまま。

それがわかるのは、
まだまだ先の事。

「では、後は妖精に
任せますので、
本日はこれにて、
お開き致します。

本日は慣れないことを、
沢山しお疲れでしょう、
各自お部屋に戻り、
ゆっくりお休みください。夜のバイキングもどうぞ」

眼鏡をかけた厳しそうな、目をした、学園の先生は、
精霊の説明をする事なく、話を終わらせた。
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