お見合い学園物語
「ぬいぐるみ……
ぬいぐるみ」

私は寮に戻り部屋の、
荷物の中を探り
ぬいぐるみを探した。

「くま……でもいいけど
やっぱり猫も捨てがたい……」

中々決められない
自分に少し苛立ち
とりあえず両方を見比べ、ピンと来た、猫を選ぶ。

茶色のミケ猫

妖精の粉を、
袋から出し猫にかけた。

パラパラ……

「……。」
「……。」

「?あれ…何も起きない…どうして?」

猫のぬいぐるみは、
ピクリとも動かない。

「量が足りないのかなっ…よぉ〜し全部かけちゃえ」
私は袋を逆さにし、
ぬいぐるみに全てかけた。

すると、少しだけ光輝きはじめ…


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