××倶楽部

 自分のデスクと、経理用のパソコンを与えられた。

 社長は淡々と説明をしていく。すごくわかりやすい説明を聞き逃さないように、用意しておいたメモに重点を記入しながら把握していく。



「質問ありますか?」

「あ、やりながらわからないところを質問してもいいですか?」


 社長は壁にかかる時計をちらりと見た。


「はい、でもそろそろ女王様たちのご出勤なので僕も町田さんに付きっきりというわけにはいかな…………」



 社長の話を遮るように、【STAFF ONLY】とかかれたはずの扉がバンッと開いた。



「聖夜ーっ、あああぁん会いたかった!」



 な、何この人っ?


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