××倶楽部

「町田さん、彼女はうちのナンバーワン、リオ女王様です」


 リオ女王様は、町田? と眉をハの字にして上から目線で私を睨みつけた。



「は、はじめまして……」


「ああ、この子が聖夜の話してた子? よろしくね」


 リオ女王様は、社長の胸元に可愛らしく頬を寄せたまま私にひらひらと手を振った。


 いきなり、強烈すぎる…………



「聖夜ーっ!」


 次にバンッと扉が開くと、ドスのきいた低い女の人の声がした。



「ミーナさん、おはようござ…………」


 ミーナさんは、リオさんを、ちょっとどきな、と突き飛ばすと社長の両頬をがちっと挟み、そのままブチュッといった。


 また……キスされた…………?


 待ってよ、恋人のリオさんの目の前で?



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