××倶楽部
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────社長とデートはお店の休業日。今日はシフト休みの日で私は久しぶりのお休みだ。
トーストを焼いてバナナを切って生クリームをトッピングした朝食。のんびりしたい日には甘いものが一番だ。
「よし、できた!」
それを持ってリビングのソファーに座った。
「おまえ、朝からそんな甘いもん食うと肥るぞ」
「うるさいな典、休みの日の朝から人んちでテレビ見てないでよ。暇人」
「俺は、アキ兄に呼ばれたから来たんだよ」
典は偉そうにソファーの上で足を組む。
「食べる?」
食べかけのトーストを出すと、無言で大口あけてがぶりと噛みついた。典は甘党だから、こういうの大好きだ。唇につけた生クリームがおかしくてクスクス笑っていると、お兄ちゃんが部屋に入ってきた。
どこかに出かけていたらしく車の鍵を持っていた。
「お兄ちゃんおかえりー。典になんの用?」
「それより、母さんは?」
「二階で洗濯物干してるよ」