××倶楽部

 ついに下着姿にされて、頭上で手をひとまとめにされた。


 見ないでほしい、キスしないでほしい…………


 典、お願い止まって…………


 芽依って呼ばないで、好きって言わないで…………



「ああっ……」


 ジーパン越しに、典の何か熱いものを感じた。


「わかる? この後なにするか」


 わからない、って言ったら練習が続くのかな? わかる、って言ったら練習は終わる?


「聞いてんのかよ? そんなポーッとした顔すんなよ」


「典……私、社長が好きなのに…………」


 なのに、私の体も典と同じように熱いなにかに囚われてる。



 こんな中途半端な行為なんて嫌だ。社長への気持ちは嘘じゃないのに、体はすんなりと典を受け入れしまう。

 その鋭い眼差しに胸が高鳴って、さっきから何度もいいところを触ってくる指先に期待して、甘いキスをくれる唇を待ってる。



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