××倶楽部

 天井からつり下がってるブランコみたいなものにすがりついたまま、しばらく放心。


 社長が戻ってきたら、平気な顔してテレビでもつけてみようかな? 


 雷雨なんて、二時間あればすぐやむだろうし、よし、そうしよう!

 テレビ見てれば二時間なんて、あっという間だ!!



 放心脱力状態の私は、天井からつり下がってる紐状のブランコみたいなものを支えに立ち上がろうとした……だけど



「キャーーーっ!」



 ブランコは固定されてないのか、金具をカチャカチャといわせてくるんと回転した。私は足がもつれて、そこにお尻がすっぽりとはまってしまった。



「ど、どうしましたっ!?」



 そこに運悪く腕まくりした社長が飛び込んでくる。



 ギャッ! やだやだ!


 何このブランコ! お尻がはまって、足が開いてあがっちゃうし! 私、ワンピースなんだよ? ぱ、パンツが見えちゃ…………





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