××倶楽部

「ミーナ様、本当に申し訳ございません……お許しください」


「だめだな。芽依は、あたしの気持ちを踏みにじった」


 うわぁーん! 本当にごめんなさい!!


 真っ赤なロープで胸と手を後ろに縛られて、抵抗する隙すら与えられない。

 ぐっとロープを何重にも固く縛って、ミーナ様は私の背中を突き飛ばす。


「自分で乗るか? それとも、無理矢理乗せられるか、選ばせてやろうか」

「そ、その選択おかしくありません? どっちを選んでも、私これに乗らなきゃならないんですかぁ?」


 なんで、こんなことになっちゃうの?


 私、ただ社長が好きなだけなのに!



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