××倶楽部
「アキさん、ミーナ先輩は高校の時の先輩です。ミーナ先輩、こちらは私の……その……婚約者のアキさんです。それと、アキさんの妹さんの芽依ちゃん」
「オタクの兄ちゃんの婚約者?」
み、ミーナ様ぁ! ああ、お願い余計なこと口にしないでくださいねぇ!
「世間て狭すぎますね! アハハ! まさか、雫さんとミーナ様が知り合いなんて! アハハ! あ、お兄ちゃん、今ごはんできるよー! 今日はハヤシライスにしたんだぁ……あ、雫さんハヤシライス食べられます?」
「ハヤシライス大好き!」
雫さんに訊いたのに、ミーナ様が嬉しそうに手を叩いた。
なんだかなぁ……疲れそう。
「芽依ちゃん、私手伝います」
ううっ、雫さん優しいのにぃ……なんでよりによってミーナ様の後輩なんだろう。