××倶楽部
典の体重が私にのしかかる。
わかってた……
社長か典かを悩んでた。だけど典が全力できたら拒めないことだけは、はっきりとわかってた。
「典ぃ……これじゃ、私二股女だよ……」
「ばーか、最終的に俺のものになれば問題ねーよ。あっちはどう考えるか知らねーけど……大事なのは俺と芽依の気持ちが結びついてることだから」
典は、余裕綽々にふっと微笑むと両手で頬を包み込んでくれた。
「寝起きの芽依、ヤバい。可愛いすぎ……」
ちゅっと額にキスが降り、頬から首筋を撫でられて、あ、と声が出てしまう。
こんな甘い典は、典じゃないみたい。
「待って……やめて、見ないで恥ずかしい」
「もう手遅れ、全部見た」