××倶楽部

 典の動きが徐々に私の敏感な部分を刺激する。ゆっくりな動きなのが余計にじらされてるみたいで恥ずかしい。


「待って、典仕事は?」


「休み。芽依も休みだろ、今日は一日遊んでやるよ」


「あ、遊ぶって……な!? あぁっ!」


 わかってるくせに、と吹き出されて、典に背を向けた。


「俺、バック好きじゃないんだよね。好きな女は正面から抱きたい」


「な! な、な、なにを言ってんのっ!」



 うわ、やだやだやだ……昨日は意識が朦朧としてたけど、今は朝だし明るいし、それに相手は、子どもの頃から知ってる典だ。



「ねえ、典。朝だし、やめない? 朝ご飯にしようよ……」


「しねーよ」


 ばっさりと懇願を切り捨てられて、典の引き締まった体をまじまじと見せつけられてしまう。

 すご……典、腹筋われて…………それに比べて私の体って………… 


「うわぁん! やっぱ、朝は無理!!!」



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