××倶楽部
「さっき食べた昼食に下剤いれられたみたいで……」
「はあ? ボディーガードなら、んなもん余裕で堪えろよ。役立たず」
「典! 黙っててよ! そんなこと私も同じこと思ってるけど、言わないし! それより社長に電話」
マサキさんが、芽依ちゃん……と弱々しい声をだした。
自衛隊に入隊してまで何をしてきたんだろう、とか、だからハヅキ様はマサキさんの心配ばかりして振り回されてるんだ、とか、そんなことはひとまずヨシとして、携帯から社長に電話をかける。
「芽依、警察のほうがよくねーか?」
典はすごく冷静で、手が震えてる私の肩を優しく抱いてくれる。
「だ……大丈夫。スミレ様が社長に連絡してって言ったから……」