××倶楽部

「この変態野郎……」


「心外だな、典成くんも同じようなこと思っているんじゃないのかな。芽依が自分のことだけで困っていればいい、って」


 社長は、クッと笑い柱に寄りかかりシャツの腕のボタンを外した。


「芽依……」


「典、社長酔ってるんだと思う。いつもはこんなことしない…………うわっ!」



 もう次に何が起こるのか、予測不能!

 典は、私を床に押し倒すと、じっと見つめてくる。


「芽依」


 名前を何度も呼ぶのは典のやり方…………



< 287 / 378 >

この作品をシェア

pagetop