××倶楽部

 ひゃー、女王様、怖すぎる……!



「聖夜は皆のものだ……さっきも言ったけど、変な気おこすんじゃねーよ?」


「はい! 絶対おこしません」


「それでいい。じゃーな、鞭さんきゅ」  


 ミーナ様がいなくなるとスタッフルームはシーンと静まった。社長がいないと誰もこの部屋に来ないんだ。


 壁にかかった時計をみると、ミーティングから新人女王様を部屋に連れて行ってから三十分が過ぎていた。


 何しているんだろう?


 慣れないパソコン作業を続ける。時間はどんどん過ぎていくのに、私はずっと一人だった。

 昨日は、社長はこの部屋にいてくれたのに……


 まさか、新人女王様相手に練習……

 
 いや、絶対そうだ……



 社長は新人女王様の個室で、このオプションメニューの×××××とか、××蹴りとか、××……これは何をするプレイだろう? とにかく、マーベラスには男性は一人しかいないんだから、そういうことは社長がやるに決まってる。


 それで皆、社長が好きになっちゃうのかな?

 あのルックスにあの優しくて穏やかな性格だもん。わからなくないけどね。


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