××倶楽部
両手の指と指をからめて、もっと深く結びつく。
「なんだ……芽依も嬉しそうじゃん、俺だけかと思ってた」
ぴんと硬直した肌を典の舌が這うとそれが合図となって、もう言葉はいらない。
こんなに気持ちよくて幸せになれることを意地張って避けてたんだ私……でも、それの約束をちゃんと守って、またこうして私を求めてくれることが嬉しい。
もう典に無理させるような意地は張らないことにしよう。
「典、怒ってない?」
「怒ってないよ……最終的には、全部俺のものになったし、これからも芽依はずっと俺のものだし、我慢した分、今最高」
「ほんと、そうだね……」
お喋りおしまい、はい、集中、とついばむようなキスがきて、一つになった部分が熱を帯びる。無意識に典の背中に爪をたてていた。
だけど、典はすごく幸せそうに私を大切に包んでくれるから、その全てを預けて、典から与えられる快楽と刺激にうんと溺れたい。