××倶楽部

「芽依、俺のことどう思ってる? 兄弟か? ただの幼なじみか? それとも……」


 額にかかった前髪を耳にかけてやると、芽依は目を瞑ったまま、気持ちよさそうな顔をする。

 その額に愛情とか俺の思いのたけを込めたキスを落とす。


「好きに決まってるじゃん……」 


 芽依の両腕が首に絡まる。


「そ、そうだよな……」


 だよな、好きじゃなかったら、芽依だってこんな一緒にいないよな?

 そうだよ、何を怖じ気づいてたんだろう。

 芽依は何考えてるのかわからなくって、少しボケてるとこはあるけど、だよな……好きって気持ちは、やっぱりあるんだ。



 抱きついたままの芽依の息が俺の首筋にあたる。

 背中がむず痒くなるような鳥肌が身体を走り抜ける。


 だから、ヤバいっての!


 こっちは必死に我慢してるのに、そんなにくっつくな……



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