××倶楽部

 加速する心と体を抑えながら、慎重に芽依を抱きしめた。

 閉じたままの瞳にぎゅっと力が籠もって、いたい、と唇が動く。


「ごめん……芽依」


 いたい思いさせて……でも、どうしても止められない。

 芽依も俺のことを好きでいてくれた。こうして、やっと芽依の体に触れられた。嬉しすぎて止められない。


 はっ……と吐き出された苦痛の吐息をせめて少しでも癒せたらと、甘いキスをする。

 自分だけ気持ちよくて、芽依が辛そうだ……
こんなの不本意。


 どうしたら…………




 
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