××倶楽部

────わかってる。


 どんなに制圧しても、降伏させても、最後の最後まで、どこか仕返しを狙う目をしていることを……

 いつか立場が逆転してしまいそうなことを。


「リオさん……」


 キャラメルみたいに甘い声をして、聖夜は額に大粒の汗を浮かべて辛そうに瞳を閉じた。


 喉仏に舌を這わせると、肩を小さく震わせ枕に深く頭を沈み込ませて私の可愛い男は、うっ……と小さく呻く。



「堂々と浮気ばかりして、許さないわ」


「……っ、浮気って決めつけないでくださいよ……それに自分はどうなんです?」




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