××倶楽部
「似合うのに勿体ない。私は聖夜の髪が好き」
幼なじみだったから、私は聖夜の家によく遊びに行っていた。
聖夜の部屋は広くて、一緒に過ごすには最適な場所だった。
だけど、いつからか私は聖夜をただの幼なじみとは見れなくなっていて……その場所がだんだんと最適から特別へと変わっていた。
「聖夜は男よ」
「リオ…………さん、僕の髪だけが好きですか?」
「ううん、全部よ」
私は想い包み隠さずに聖夜にぶつけることができていた。そして、聖夜はそれを嬉しそうに受け止めてくれていた。
「僕もリオさんが大好きです」
広すぎる部屋で二人で寄り添うと、そこはもっと特別な空間になる。
「リオさん、キスってしたことありますか?」