[完]初恋の人は死んでいた?!【短編】
それから、ゴンさんは、毎週土日にだけ、ひょっこりと姿を現すようになった。
最初こそ、なんだ、この変な人は。って思っていた。
しかし、最近はちょっと違う。
仕事で疲れても、土曜日になればゴンさんに会える。
そんな気持ちが、私を支えていた。
ゴンさんは、掴み所の無い人だが、私の話をちゃんと聞いてくれる。
どんなに私が凹んでも、ゴンさんが元気にしてくれる。
彼は私にとって、安らぎのような存在になっていた。