[完]初恋の人は死んでいた?!【短編】
時間が止まったかと思った。
「え、この人とよ?」
とゴンさんを指差す。
すると、
「そこには誰もいませんよ…」
完全に怯える彼女。
一方私は、頭の整理が出来ない。
どういうこと?
「…彌さん、ゴメン。
僕は、幽霊なんだ…」
まさか、私が話していたのが幽霊だなんて、思ってもみなかった。
私はガタッと、その場に倒れ込む。
「嘘…でしょ」
こんなにもハッキリ見えているのに。
触れるのに。
こんなにも、貴方が居ないとダメなのに。
貴方は幽霊だなんて、
そんなのナシでしょ…?
私はただ固まっていた。