[完]初恋の人は死んでいた?!【短編】
エピローグ
伝えるとき
大夢は、あれから家に来なくなった。
きっと、成仏したんだよね…?
今日も私は、受付嬢として、あの場所に座っています。
「おはようございます」
私は、やっぱり大夢以外には、興味が持てなくて、未だに彼氏はいない。
…でもね?
昔より、素直に私の気持ち、言えるようになった気がします。
「あのー、以前どこかでお会いしませんでしたか?」
けど、まさか。
君が、こんなに早く生まれ変わるなんて、思わなかった。
あの匂いがする。
同じ顔の男性。
同一人物にしか見えない貴方は、私にそう言った。
だから、確信して、こう返してしまったよ。
「もしかして、私を口説いているんですか?」
ってね。
fin.