あたしをいじめて何か良いことあるんですか?
「真由・・・ありがと」
「今日は食べて食べて食べまくろうっ?」
「うんっ」
ちょっとゴメン、とケータイを片手に廊下に出る真由。
拓くんに電話するのかな。
あたしもお母さんに電話しとこっ。
バッグをあさるようにケータイを探す。
あれ、どこだっけ?
ごそごそ探していると。
「唯」
「ん?」
「・・・小田原君なら大丈夫、あの人とは違うよ」
「え・・・」
「電話してくるねっ」