あたしをいじめて何か良いことあるんですか?
昼休みのあの事や、なんやかんやといろいろあって気づけば体育祭が1週間後に迫っていた。
練習も何もしていなかったあたしと小田原君は、体育の授業や昼休みに猛特訓をしている。
その成果もあってか、少しずつ走れるようにはなってきているんだけど・・・。
「きゃっ、ごめん・・・」
「大丈夫だよ」
やっぱりあたしが足を引っ張っちゃうんだよね。
ただでさえ、小田原君と違ってあたしの運動神経は絶望的だし。
身長差だってありすぎる。
更に更に、あたしが小田原君への気持ちに気づいちゃったもんだから、変に意識しちゃってドキドキが止まらない。
小田原君は、平気なのかな・・・。