あたしをいじめて何か良いことあるんですか?
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「一回、休憩しようか」
「つっ、疲れたぁぁ~・・・」
あたしの体力を気遣ってくれたのか、小田原君は休憩を提案し、あたしたちの足を結んでいるヒモを解いてくれた。
あたしはというと、フラフラとした足取りで真由たちのいる木陰に倒れこんだ。
「暑ぃ・・・」
手をうちわにしてあおぐ。
・・・全然風、来ないけど。
「はい、唯」
「ん・・・ありがと」