あたしをいじめて何か良いことあるんですか?
「唯ちゃんのそういうとこ、好きだよ」
・・・・好き?
好きぃぃぃぃぃぃぃ!?
「な、なんでっ・・・」
「一目惚れ・・・かな」
唖然とするあたしに、小田原君はニコッと笑うと理由を話し始めた。
「入学式の時に偶然見かけて、可愛いなぁーって思ったんだ。その時はまだそのぐらいにしか思わなかったんだけどね。」
そこで言葉を切ると、ジッとあたしを見据える。
真っ直ぐなその視線に、だんだん頬が赤くなる。