君だけの私。

珍しいね


「はい」

「ぁ。ありがとう」

渡されたのは、冷たいリンゴジュース。

「リンゴ、ジュース・・・」

私は、聞こえないくらいの声で呟く。

「あれ?嫌いだった?」

・・・聞こえてたんだ・・。

「嫌いじゃない、けど・・・」

ううん。逆に好き。リンゴジュース、大好き。

「・・・ありがとう」

冷たいリンゴジュース。

それを、頬に当ててみる。

ひんやりとした感触。

気持ちいい・・・。

ふと目に映ったのは、コーラを飲む彼の姿。

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