永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
手術は3日後に決まった。

手術後しばらく会社も休んで実家で静養をすることにした。


そのため今日は、まぁさんとこの子と最後の夜を過ごしたいとお願いした。



(ゴッンゴン・・・)

風呂場からすごく鈍い音が聞こえた。

まぁさんがお風呂に入ってたから心配で戸を開けた。

『なにやってるの〜お願いだからや・め・てよ。』


まぁさんが右手の拳で風呂場の壁を打ち付けている。

額からは血が流れている。

頭も何度も打ち付けたのだろう。

湯船が赤く染まっている。

手からも血が溢れてきた。
「オレが悪いんだ。オレのせいでお前もお腹の子も苦しめてしまった。
自分が情けない。ごめんな莉亜・・・許してくれ」


『この子がいてくれた分これから頑張って生きようよ。この子の分まで幸せになろっ』


莉亜はまぁさんの頭にお腹をあてて抱きしめた。


まぁさんだけが悪いわけではない。

莉亜だって同じように責任があるし、二人で永遠に償い続けなきゃいけない。



布団に入り、二人で抱き合う様に眠りにつく。

まぁさんがそっと莉亜のお腹を摩ってくれた。

-ねぇパパの手の温もりがあなたには伝わった?-
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