永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
莉亜は荷物をカバンに詰め込んだ


もうここにはいられない。
まぁさんはもう莉亜の事を必要としていないのがわかったから。


あのプリクラの中の赤ちゃんが目に焼き付く。

こんな人でもこの子にとってまぁさんはたった一人のかけがえのない父親。この事実からは逃れられない。

子供には罪はないのだから。
その子供がいない莉亜がいなくなることが一番よいのだから


莉亜は車を走らせた。

莉亜はカーステから流れる音に紛れて声を出して泣きくずれた。


大好きな人に裏切られた。
こんなに好きでも諦めるしか選択肢はない。


きっと天罰だよね。

莉亜のお腹にいたあの子からの天罰だ。


天罰だって仕方がない。あの子の命を奪ったのはこの私だから・・・。

莉亜は自分を攻め続けた。

こうなってしまったのも自分のせいだと・・・。


まぁさんの為にと借金返済に手助けしてきた。

けどきっとこの事がまぁさんを甘やかしてしまった。

ずっと一緒にいたいから、“結婚しよう”っていってくれたのが嬉しかったから自分の幸せを描いてしまった。

それがいけなかったんだよね。

全て私のせいだよね・・・
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