永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
莉亜はかずちゃんの大切な家族まで奪いたいなんてずっと思ってなかった。


悪いのは私だから・・・

ルール違反しているのは私だから・・・

家族を巻き込む事はできない。

家族の元へ帰っていくかずちゃんを少しだけ借りる位の気持ちでいた。


莉亜は自分なりにけじめをつけてわりきって付き合ってきた


けど・・・。そんな事聞いちゃったらかずちゃんのすべてがほしくなった。


かずちゃんは奥さんの事もわりきっていた。

二人は男と女ではなく、子供のための父親と母親として。


かずちゃんは幼い頃、借金をした父親が蒸発してしまい、母親に育てられた。

借金もあるし、お兄さんも弟も病気でなくなり、母親が辛い思いをしてきたのをすべて見て育った。


子供にはそんな思いをさせたくないと。
子供には罪はないのだし、普通に父親と母親がいる環境にしてあげたいと思ったと話してくれた・・・


だからその子が中学に上がる頃に仮面をつけた父親をやめようとしていた。


「信じられないか?ちびっ。お前じゃないとだめだ。久しぶりに生きてる気がした。こんなに笑ったの久しぶりだった。ずっとお前と笑っていたいから・・」
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