永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
あの日、母から家の借金があると
聞いてから莉亜の心にはぽっかり
穴があいたように莉亜はすっかり
生きることの気力を失っていたが
祐也に会ってから学校へ行くのが
すごく楽しみになっていた。


お昼にいつものように食堂へいく


「莉亜〜!ココだよ〜」
母親の手作り弁当を持ってきて
いる由香と洋美が莉亜に手を振る


『今いくよぉ〜』


莉亜はそういいながら祐也が
食堂へ来ていないか?と無意識に
目で探してしまう。会ったとこで
なにもないのに、つい探してる。



莉亜のご飯代ももちろん自分で
バイトして稼ぐお金で賄う。

みんなのように親からもらった
お金じゃないから380円の
焼きそば弁当ですら高くて食べ
られない。だから莉亜は手軽で
安い秋月堂の80円の菓子パンを
ほぼ毎日食べていた。


母親が作るお弁当を美味しそうに
食べる友達をみてるのはやっぱり
羨ましかった。


みんなより先に教室へ行ってるよ
って言って莉亜は最近、廃部に
なった写真部の部室へいって
隠れてタバコを吸う。これが
莉亜の日課になっていた。


(ガラガラっ)
・・・やばい先生か?
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