永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
「じゃあまた来るからちゃんと戸締まりして早く寝ろよ。なっチビ!」


・・・嫌だよ。

一人にしないでよ・・・。
『嫌だよ。離れたくない。ずっとこうしていたいよ。いやだ・・・イヤっ。』

「やっぱりりあはチビだな。また来るからわがまま言うなよ。またすぐ会えるから」


一人で寂しいからじゃない。かずちゃんには莉亜のとこの他にちゃんと帰る場所があるのがいやなんだよ。
どんなに気持ちが離れた夫婦でも帰っちゃうんだもん。

それがやっぱり辛いよ。

今までこんな風に感じたことないよ。

でも愛しくてたまらない。
帰らせたくないって初めて思った。

会いたい時に“会いたい”って言えない辛さ。

普通の恋人同士ならいつでも会える。

けどしちゃいけないルール違反の恋を選んだ自分が悪いんだよね?

それがわかっているから苦しい。

また会えるけどすぐに会いたい。

ずっと触れていたい。

ずっと抱かれていたいよ。
莉亜は自分の気持ちを抑えられないでいた。

けど嫌われたくないから自分の気持ちを偽って平気なふりして笑っていなきゃいけないよね?

離れたくないから。

ずっと一緒にいたいから・・・
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