永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
今までの事が全て嘘だと思いたくない。


けど考え出すとかずちゃんに赤ちゃんができる事は極普通の事だし、莉亜がルール違反の恋を選んだのだから、こう思うしかないのかもしれない。



遊ばれていたのならその方が諦めもつくし。


どんなに愛していても赤ちゃんには敵わない。


自分がかずちゃんの子を産んであげられたらもしかしたらこんな事にはならなかったのかも知れない。


そう思うことは莉亜にとって凄く辛い事・・・。莉亜は自分の気持ちをコントロールできなくなってきていた。


変に悪い方ばかり考えてしまう。


かずちゃんに本当の事を聞きたい。ちゃんと話をしないと。


もうこのまま知らないふりをするのはいけないと思う。莉亜の精神状態ももう限界だった。




『話したい事があるから今日の夜家に来て・・・』


かずちゃんに電話でそう告げた。


かずちゃんは仕事が忙しくて時間より遅れて莉亜の家に来た。


「はぁっ疲れた!腹へったぁなぁ・・・莉亜は飯食ったの?」


と久しぶりに会ったのにいつもと何も変わらないかずちゃん。


莉亜はかずちゃんの顔を見ただけで涙が出そうになった。


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