永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
「どうした?そんな疲れた顔して・・・?」


『ん?疲れてないよ。大丈夫』


何にも大丈夫じゃないのに、強がって平然としてしまう。


莉亜はなかなか言い出せない。


かずちゃんは莉亜と会わない間に行った海の話をしている。


「最高な波でさっ、こうやって・・・」


ボードに乗っているかのように体を動かしながら楽しそうに話してる。


莉亜は頭の中で何て話を切り出すか考えている。



「お前にも見せたかった・・・あの波。」


『・・・・・うんっ』


「ちゃんと聞いてたか?」

『聞いてた・・・』


だめだ・・・。


我慢していた涙が頬を伝わる。

「どうした?泣いてんのか?」


『ごめん。大丈夫・・・』


「大丈夫じゃないから泣いてるんだろ?ちゃんと話してみ?」

『ごめん・・・ごめん。』
「なんで謝んの?それじゃわかんないぞ?!どうしたリア?」


『もう辛いよ。やめにしょう・・・』

莉亜はかずちゃんが子供が出来た事を莉亜に隠していた。けど莉亜はそれを責める事はやっぱりできない。
責める権利もない。

だから別れを選んだ・・・
こんなに愛していても別れを選んだ。
< 189 / 216 >

この作品をシェア

pagetop