永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
どうしてもかずちゃんの本当の気持ちを聞くのが恐かった。


このまま何も知らないふりして“さよなら”するほうがいいと思った。


--・・・愛しているから--・・・


何も聞けないし、別れを選んだ。



「ずっと考えていたのか?それで会ってくれなかった?」


『この先の自分の幸せを考えたら先の見えない恋愛は続けなれないよ・・・』


「莉亜がちゃんと考えて出した結論ならオレは何も言えないよ。言われた通りにするよ。」


本当は“別れたくない”って言ってもらいたかったかもしれない。

けどやっぱり大人のかずちゃんは凄く冷静だった。


莉亜の気持ちを押し殺してまで、辛い思いをしてまで一緒にいられないって言われた。


莉亜は自分の言った事と気持ちが矛盾しているのが凄く苦しくてたまらない。


こんなに愛していてももう一緒にいられない。


不倫はいつか終りがあるものだから。


期限付きの恋愛だとわかっていたから。


自分がかずちゃんとの付き合いで奥さんを苦しめてしまった。


その罪悪感は消えない。

申し訳ないと心から思う。
だから自分から別れを言うしか選択肢はないと思う。

< 190 / 216 >

この作品をシェア

pagetop