永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
後戻りはできない。自分で選んだ人生で後悔はしないと決めて結婚した。

だから前へ歩いていかなければならない。





その冬に莉亜は妊娠した。
莉亜のお腹に小さな命が宿った。

莉亜は今までの事がトラウマになっていた。

妊娠が判った時嬉しさ半分で不安もあった。

中絶に流産を経験している莉亜にとって不安ばかりだった。


つわりも酷く仕事も大変だった。
通勤に車で往復2時間安定期までは油断できない。


けど病院へ行き我が子の超音波映像をみるたびに我が子への思いが強くなった。

この子も一生懸命生きている。
だから莉亜は苦しくても耐える事を知った。

安定期が近づきお腹も目立つようになってきた。


妊娠が判ったのは1月下旬だった。

--・4ヶ月後の5月1日・--

(ボコッ・・・)

初めて胎動を感じた。

言葉にはできないほどの感動を感じた。


我が子が「ママーここにいるよ!」

って教えてくれているように何度も何度も胎動を感じた。

この日初めて自分が母になるという実感と責任を感じた。

-・-・-ママがあなたを絶対に守るから安心して出ておいで-・-・-

莉亜はお腹を擦りながらそう呟いた。
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