永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
『ずるいっ・・・莉亜が言おうとしたのに先に言わないでよ・・・』


二人は顔を見ながら少し照れ笑いした。


“愛してる”この気持ちはきっと永遠にあると思う。

けど愛していてもお互い昔のような愛ではないと思う。

男と女、恋愛ではなくきっとこの愛は人間として愛しているのかもしれない。

かずちゃんは帰り際に莉亜のお腹に手を当てて

「超チビ、聞こえるか?ちゃんと頑張って生きろよ!ママにいっぱい愛してもらえよ。超チビの力でママを幸せにしてやってくれ」

そう言ってくれた。

過去の事を思えばかずちゃんにもすごく辛い思いをさせてしまった。

育海を失った苦しさは今でも忘れない。
それでも莉亜のお腹の子を心から祝福してくれた。

莉亜はこの時かずちゃんを愛せてよかったと思った。
かずちゃんに出会って自分が産まれてきた事に感謝できた。

命がどれだけ大切か知った。若い頃自分の命を捨てようとした事がどれだけずるい事か知った。

自分らしく堂々と精一杯生きる事がどんなに素晴らしいか知った。

莉亜はこの6年間で凄く変われたと思う。

かずちゃんに出会えた事に心から感謝します。

-神様ありがとう-
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