永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
祐也の言葉を信じたい・・・。

信じていかないと・・・。

莉亜は必死に自分にそういい聞かす。



祐也が好きだから・・・

離れたくないから・・・

嫌われたくないから・・・

その為には我慢しなくちゃいけないよ。

きっとこれから先も祐也と麗香は
一緒にいるんだろう・・。

彼女である私が理解をしてあげなきゃいけない。



祐也との電話の後、莉亜はベットにあおむけになり、天井を見上げて一人でこんな風に自分に言い聞かせた

-次の朝、また次の朝-

毎日祐也と麗香が並んで自転車を
こいで登校するのを莉亜は教室の
窓から見ていた。

「ちょっと!りあっ。祐也さんと別れた?」

2年になって友達になった香織が
祐也と麗香が一緒に登校してきたのをみたらしく慌てて莉亜にそう言った。

『ふぅんん。別れてないよっ。あの子は妹だよっ』

「はあ?意味わかんない・・・」

二人の事情も知らない、苗字も違って、顔立ちだってまったく似てない二人を兄と妹だなんて普通は思えないはず・・・

「っていうか、そんな話ありえないよ!あんた騙されてるんじゃないよね?」


香織が真剣な顔で莉亜にそう言った・・・
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