ベッドの上で【短】
ベッドの上で×××
ピンポーンッ
「きーみちゃんっ来たよー」
「あっ、タク!上がって上がってー」
「おじゃましまぁす」
ガチャッ
「なんか飲むー??」
タクはいつも通り、あたしの
お気に入りの白色のソファーに
腰掛けた。
あそこ、タクの指定席なんだよね。
「なんでもいーよお」
「なんでもぢゃわかんないよー」
「ぢゃーきみちゃんがいーなー」
タクがいたずらっ子みたいな、
好奇心に満ちた目で私を見ていった。
「そおゆうのだーめ。
チューハイでいいよねー」
私は冷蔵庫からもも味の
さっぱりしたチューハイを取り出した。
「ぶー。きみちゃんのけーち」
口を尖らせてそう言うタクは
本当に子供みたい。
< 1 / 6 >