わたしに夢中させてやる!!
壊してしまった希望
ぐしゃ・・・・
わたしはその音を聞いたとき冷や汗がでた。
なにかが壊れるような音。
恐る恐る足をあげてみる。
やばい・・・・
「会長・・・」
わたしは震えながら会長をみあげる。
壊しちゃった・・・
会長の大事な指輪
「とんでもないことしてくれたね。どうするの?」
焦らすような会長の言葉にまたさらに背中がゾクゾクする。
どうする・・・
「弁償します」
「いくらだと思ってんの?君が一生働いても返すことはできないよ」
会長はまるで反応を楽しむように微笑む。
「じゃあ、どうしたら」
「そうだな」
会長は腕を組み考えるとわたしに近づき耳元で囁いた。
蚊のなくような声で言った言葉は意外なものだった。
「----------させてよ」
動揺を隠しきれなかった。
でもそうするしかない。
自信はないけど、
「期間は1ヶ月、それができなきゃ君の家族も含めみんな僕ん家で死ぬまで働かせるから」
笑顔のままな会長。
言ってることは悪魔だ。
「わかりました」
わたしは消え入りそうなこえで返事した。
すべてはここから始まった・・・・・