く ち び る


「あの‥
私、バイトしようと思っているのでほとんど来れないかもしれませんよ?」

「好きな時に来ればいい」



「宇宙のこととか分からないですよ?」

「星が好きならそれで大丈夫だから」


「‥3日だけ待ってもらえますか?」



私、この部活に入りたい
この部活に入ってこの人のこともっと知りたい

でも、まだバスケにも未練がある



「いつでもでも待っててやるよ」


ニカッと笑って先輩の笑顔に胸が高鳴った気がした‥






それから3日間、
バスケ部の体験を終えてから
天文部に足を運んだ


碓氷先輩はいつも私が来るのを待っててくれて、
そして色んな話をしてくれる



3日間で先輩の色んな事を知り、他の部員さんとも会った。

みんな良い人でとても温かい雰囲気でとても居心地が良かった


結局、私は4日目にバスケ部に通うのは止めて天文部に入部届をだした。


バスケが嫌いな訳じゃない

でも、流石に高校だからかみんな遊び気分で本気でやってる人は少なかった

そんななかで続ける気にもなれず、私は天文部を選んだ


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