く ち び る


次の日、私は5時過ぎに目が覚めた。

昨日、学校から帰ってきてお風呂に入ったらすぐに眠くなって9時前に寝てしまったのだ



結局、それから今まで目が覚めなかったから体がダルい

今更2度寝する気にもなれず、私は学校の用意をする


私の家はお父さんが単身赴任で、お母さんは看護師で昨日は夜勤だったから、今は私しか起きていない



朝ご飯とお昼ご飯の支度もし終えて少しボーっとする


「7時になったら学校行こうかな‥部室にいたら先輩と会えるかもしれないし」


もしかしたら朝から先輩に会えるかもしれないと思ったら、僅かな眠気もなくなった

ただの都合のいい願いだけど、もし本当に会えたら‥



「よし!」


鏡の前に座って気合いを入れる

いつもなら寝癖を隠すためにくくる髪を真っ直ぐストレートに

お化粧だっていつもより丁寧に、派手になりすぎないようにナチュラルに



「完璧!‥かな?」


少し不安に思いながらも時計を見ればあと15分だった


忘れ物がないかもう一度確認して、机の上に置いていたお弁当と水筒を鞄に入れる


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