く ち び る


学校に着けばさすがに早いからか閑散としている


職員室に寄って鍵を貰えば先生にビックリされた


「宮間さん!?
どうしたの?何かあったの?」

なんて言われる始末。

いつも遅刻ギリギリだからってそんな言い方無いでしょ、先生


「たまには私だって早く来るんです!」っと言い逃げした


ゆっくりと階段を上がって部室に着けば鍵を開ける

いつもと違う雰囲気の部室


朝来るとこんな感じなんだ‥


いつもは、
夕日が差し込む窓はまだ暗く
夕闇が迫ってくる窓からは朝日が差し込んでいた



「何してようかな‥」



いつもは先輩と話してるからな

先輩が寝てる時は
寝顔見てたり、宿題してたりだけど今は宿題もないし‥


早く来たものの意外と暇


時計を見ればまだ7時45分

友達が来るのは8時過ぎ
早い子なら来てるかな?


仕方ない、ちょっと散歩しよ


先輩を待つという予定が暇過ぎて歩き回るに変わってしまった



フラフラと歩き回っていたら数人の生徒とすれ違ったけど、全然知らない人だった。


だんだん人も増えてきて顔見知りの子もいて軽く挨拶を交わす


「そろそろ荷物取りに行こうかな‥」



廊下の窓から登校してくる生徒を見ながら部室へと足を運ぶ


あ、れ‥先輩?

窓から渡り廊下を歩く先輩が見えた


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