ショートストーリー
 
捨てるつもりでゴミ箱に集めたあいつとの思い出。


もしかしたら戻ってくるかも、なんて思って、結局捨てられないでいる。


戻ってこないことは俺が一番よくわかってるのに。


男らしく諦めることすらできない。



俺ってこんなに弱かったっけ?




泣いてしまうかも、と思った。



だけどそれを許してくれないかのように、雨は少しずつ止んでいった。
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